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【完全版】マーケティング戦略フレームワーク一覧|いつ・何を・どう使うか判断表付き

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マーケティング戦略フレームワーク7選を逆算思考で整理した解説記事のヒーロー画像

マーケティングフレームワークを調べると、STP・3C・4P・4C・SWOT・PEST・5フォース・CJM・ファネル・VRIO・BMC……と、これでもかというほど名前が出てきます。

「結局どれを使えばいいのか」——この問いに答えられないまま、分析だけで終わっている企業を私は300社以上の支援の中で見てきました。

このページは、マーケティングフレームワークの「一覧ハブ」です。各フレームワークの概要・使い時・詳細記事へのリンクを一か所に集約し、「状況に応じて何を選ぶか」の判断基準をお伝えします。深掘りしたいフレームワークは各記事へ、全体像を把握したいときはこのページを読んでください。

このページの使い方:フレームワーク選択の前に知っておくこと

フレームワークは道具です。道具は目的に合わせて選ぶものであり、全部使う必要はありません。

ONE SWORDでの支援経験上、中小企業が最初にやるべき作業はフレームワーク選択ではなく「戦略の完成形を言語化すること」です。

次の1文を埋められるかどうかが、戦略の「できている度」を測る最速の方法です。

私たちが販売する【商品の特徴】な【商品名】は、【ターゲット】が【提供価値】できるようになる商品です。これは他と違って【独自優位性】なので、絶対にこれを選ぶべきです。

この1文のどこが埋まっていないかによって、使うべきフレームワークが決まります。これが「逆算思考」です。

3つのレイヤーで全体像を把握する

マーケティングフレームワークは、以下の3層で整理できます。

レイヤー役割該当フレームワーク
構築層施策を具体化する4P・4C・BMC
戦略層誰に何をどこで勝つかを決めるSTP・バリュープロポジション
分析層戦略の精度を高める素材を集める3C・SWOT・PEST・5フォース・VRIO

加えて、「顧客体験の設計」レイヤーとして、カスタマージャーニー(CJM)とマーケティングファネルが横断的に機能します。

思考の流れは「構築層のゴールイメージ → 戦略層で骨格設計 → 分析層で素材収集」という順番です。しかし実務では行ったり来たりしながら精度を上げていきます。

【全フレームワーク判断表】いつ・何を・どう使うか

以下の表が、このページの核心です。「今の自分はどの局面にいるか」から使うべきフレームワークを特定してください。

局面・課題使うべきフレームワーク優先度
ターゲットが曖昧でブレるSTP分析★★★
競合との差別化が説明できないSTP分析 → ポジショニングマップ★★★
自社の強みが言語化できていないSWOT分析・VRIO分析★★★
商品・価格・流通・販促を設計したい4P分析★★★
顧客視点でマーケティングを見直したい4C分析★★★
市場・競合・自社を俯瞰したい3C分析★★
新規事業・新市場参入を検討しているSWOT分析・PEST分析・5フォース★★
業界の収益構造・参入障壁を把握したい5フォース分析★★
法規制・技術トレンドなど外部環境を整理PEST分析★★
顧客の購買行動・接点を可視化したいカスタマージャーニーマップ★★
集客から購買までの流れを最適化したいマーケティングファネル★★
ビジネスモデル全体を1枚で整理したいビジネスモデルキャンバス
製品ライフサイクルの現在地を確認したいプロダクトライフサイクル
事業成長の方向性(4象限)を検討したいアンゾフマトリクス

★★★:優先的に押さえるべきコアフレームワーク ★★:状況によって追加するサブフレームワーク ★:特定局面で有効な補助フレームワーク

ファネルとフレームワークの棲み分け:このページと関連記事の関係

よく混同される概念を先に整理します。

マーケティングファネル(詳細記事はこちらは、「認知 → 興味 → 比較検討 → 購買 → 継続」という顧客の行動フローを段階的に表したモデルです。「どの段階でどんな施策を打つか」という縦軸の施策設計に使います。

一方、このページで扱うマーケティングフレームワーク(STP・3C・4P等)は、「誰に・何を・どのように・なぜ選ぶべきか」という戦略の横断的な骨格設計に使います。

たとえるなら——ファネルは「どの道を走るか」、フレームワークは「その道に合った車を選び整備する」ための道具です。両者は補完関係にあり、どちらか一方だけでは不完全です。

具体的な使い分けは次のとおりです。

  • 集客チャネルごとのCVR改善 → ファネル分析
  • 誰に何を売るかの根本設計 → STP・4P分析
  • 顧客の感情・行動の可視化 → カスタマージャーニー
  • 全体戦略の俯瞰・点検 → このページで紹介する各フレームワーク

【戦略層】STP分析——マーケティング戦略の骨格

STP分析は、「誰に・どこで・どう勝つか」を決定する全フレームワークの起点です。これが定まっていないまま他のフレームワークを使っても、分析が空転します。

ステップ内容ONE SWORDの現場知見
S:セグメンテーション市場を細分化し、グループ分けする属性だけでなく「不(不安・不満・不便・不経済)」で切ることで顔が見えるセグに変わる
T:ターゲティングどのグループに注力するかを決める「全員に売る」は「誰にも売れない」の同義。1セグから始めるのが鉄則
P:ポジショニング競合と比較した自社の立ち位置を定義する2軸マップで「競合が薄く・顧客ニーズが高い」空白地帯を探す

よくある失敗:「ターゲットは30代女性」で終わっているケースです。属性だけでは「どんな悩みを持ち・何に困っていて・どんな未来を求めているか」が全く見えません。ONE SWORDでは必ず「不」を起点にターゲットを再定義します。

詳細な手順・事例・失敗パターンは以下で解説しています。

STP分析とは?やり方・事例・失敗パターンまで300社の支援実績で徹底解説

【構築層】4P分析——施策を具体化する企業視点のフレームワーク

STPで「誰に・どこで・どう勝つか」が決まったら、次に具体的なマーケティング施策を設計します。4P分析はその設計図です。

要素内容設計時の問い
Product(製品)商品・サービスの内容、品質、ラインアップターゲットの「不」を本当に解消できているか
Price(価格)価格設定、割引、支払い条件ターゲットの価格感応度と収益性の両立はできているか
Place(流通)販売チャネル、流通経路ターゲットが最も買いやすい場所で提供できているか
Promotion(販促)広告・PR・セールスプロモーションターゲットに最もリーチできる媒体・メッセージになっているか

現場で頻発する失敗パターン:4Pの4要素がバラバラに設計されている状態です。「良い商品(Product)なのに、流通(Place)がEC限定でターゲットに届いていない」「価格(Price)は競合より安いのに、広告(Promotion)が高級感を演出しておりメッセージが矛盾している」——このような内部矛盾が多い企業ほど売上が伸び悩みます。4Pは必ずSTPの軸で整合性を確認してください。

4P分析とは?マーケティングミックスへの落とし込み・整合性チェックシート付き完全解説

【構築層】4C分析——顧客視点で4Pを再検証する

4Pが「企業が何を提供するか」の設計図であるのに対し、4Cは「顧客がどう感じるか」の検証フレームワークです。

4P4C顧客への問い
ProductCustomer Value(顧客価値)この商品を買うことで、顧客の人生はどう変わるか
PriceCost(顧客コスト)金銭・時間・精神的コストを含めた総負担は許容できるか
PlaceConvenience(利便性)顧客が求めるタイミングと場所で手に入るか
PromotionCommunication(コミュニケーション)一方的な告知でなく、双方向の対話が成立しているか

ONE SWORDの支援では、4Pを設計した後に必ず4Cで裏取りを行います。「企業としては合理的な4P設計でも、顧客視点では全く刺さらない」というケースが非常に多いからです。特に「Price → Cost」の変換では、顧客が支払う総コスト(時間・手間・切り替えコスト)を見落としている中小企業が多い印象です。

4C分析とは?4Pとの違い・やり方・顧客視点への変換チェックシート付き完全ガイド

【分析層】3C分析——市場・競合・自社を俯瞰する

3C分析は、マーケティング戦略を支える3つの視点を整理するフレームワークです。

要素分析内容典型的な問い
Customer(顧客・市場)市場規模、顧客ニーズ、購買行動市場は成長しているか。顧客が本当に求めていることは何か
Competitor(競合)競合の強み・弱み、シェア、戦略競合はどこで勝ち、どこで弱いか
Company(自社)自社の強み・弱み、リソース、実績自社が競合より優れている点はどこか

3C分析が向いている場面:既存市場で競合との差別化ポイントを探したいとき。特に「競合他社と比べて何が違うのかうまく説明できない」という状態のときに使うと、答えが見つかりやすいです。

よくある枠埋め罠:3C分析を「埋めること」が目的になり、「だから自社はどう動くか」が出てこないケースが多発します。各Cの分析から「だからSTPのどの要素を変えるか」を必ず導いてください。

3C分析で戦略は作れない。「枠埋め」に終始する組織が陥る3つの罠と、勝てる事業の共通点

【分析層】SWOT分析——内部×外部の4象限で戦略方向を導く

SWOT分析は、自社の内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を掛け合わせて、戦略の方向性を導くフレームワークです。

内部環境外部環境
Strengths(強み)Opportunities(機会)
Weaknesses(弱み)Threats(脅威)

SWOTの真価は「クロス分析」にあります。4象限を2×2で掛け合わせることで、具体的な戦略の方向性が見えてきます。

掛け合わせ戦略の方向性典型例
強み × 機会(SO)強みを最大限に活用し、成長機会をつかむ技術力 × DX需要 → DX支援に特化
強み × 脅威(ST)強みを活かして脅威に対抗するブランド力 × 新規参入増 → ブランドロイヤルティ強化
弱み × 機会(WO)弱みを克服して機会を活用する認知度低 × SNS拡散機会 → コンテンツマーケ強化
弱み × 脅威(WT)弱みを克服して脅威を回避する資金力不足 × 価格競争激化 → ニッチ特化で競争回避

私がSWOT分析を好んで使うのは、組織の「見えていない強み」が出やすいからです。現場に近い担当者と一緒にワークショップ形式で実施すると、経営者も気づいていなかった強みが可視化され、戦略の方向転換につながることがよくあります。

【図解】SWOT分析とは?やり方から「売れる戦略」への落とし込み方まで徹底解説

クロスSWOT分析のやり方|戦略が「出ない・選べない・実行できない」を解決する完全ガイド

【分析層】PEST分析——マクロ環境を先読みする

PEST分析は、自社を取り巻くマクロ環境を4つの視点で整理し、外部変化への対応策を考えるフレームワークです。

要素分析内容中小企業で見落としやすい例
Politics(政治)法規制、政策、税制の動向補助金・助成金制度の変化、業界規制の緩和・強化
Economics(経済)景気、為替、金利、消費動向円安による仕入れコスト上昇、消費者の節約志向
Society(社会)人口動態、ライフスタイル、価値観の変化少子高齢化による市場縮小、SDGs意識の浸透
Technology(技術)技術革新、インフラ整備AI活用による業務効率化、EC・SNSの普及加速

PEST分析を使うべき場面:新規事業参入前、中期経営計画策定時、外部環境の変化を戦略に織り込みたいときです。3C分析やSWOT分析の「外部環境」をより深掘りしたいときにも使います。

注意点:PEST分析は広く情報を集めすぎると「情報の墓場」になります。「自社のビジネスに影響する度合い」と「変化のスピード」の2軸でフィルタリングし、重要度の高い要素だけを戦略に反映することが大切です。

PEST分析とは?やり方から「戦略に落ちない」失敗を防ぐコツまで徹底解説

【分析層】5フォース分析——業界の競争構造を可視化する

5フォース分析(ファイブフォース分析)は、業界内の競争環境を5つの「力」で分析し、業界全体の収益性と参入難易度を判断するフレームワークです。

フォース内容評価のポイント
業界内の競争既存競合との競争の激しさ競合数・シェア集中度・価格競争の有無
新規参入の脅威新たなプレイヤーの参入障壁規制・資本・技術・ブランドの参入壁の高さ
代替品の脅威他の手段・サービスへの乗り換えリスク顧客が別の方法で同じ欲求を満たせる度合い
売り手の交渉力サプライヤーの価格交渉力仕入れ先の集中度・切り替えコスト
買い手の交渉力顧客の価格交渉力顧客数・購買量・切り替えやすさ

5フォース分析が特に有効な場面:新規事業・市場参入の是非を判断するとき。「この市場で利益を出し続けられるか」を判断する構造的な視点を提供します。

ONE SWORDの支援経験上、5フォース分析は「参入してはいけない市場」を事前にスクリーニングする役割が大きいと感じています。魅力的に見える市場でも5フォース全体が圧力として働いている場合、どれだけ優秀な経営陣でも利益を出し続けることは難しい。

5フォース分析とは?事例・やり方から「勝てる戦略」の立て方まで徹底解説

【顧客体験設計】カスタマージャーニーマップ——顧客の感情・行動を可視化する

カスタマージャーニーマップ(CJM)は、顧客が商品・サービスを認知してから購買・継続するまでの行動・感情・接点を時系列で可視化するフレームワークです。

構成要素内容
フェーズ認知→関心→比較→購買→継続→推奨
顧客の行動各フェーズで顧客が実際に取る行動
顧客の感情各フェーズでの期待・不安・喜び・失望
タッチポイント顧客が企業と接触する場所・媒体
改善機会感情の落ち込みポイント・ボトルネック

マーケティングファネルとの違い:ファネルが「どの段階で何人いるか」という定量的な構造を示すのに対し、CJMは「その段階の顧客がどう感じているか」という定性的な顧客理解を深めます。両者を組み合わせることで、「なぜファネルのあのステージで離脱するのか」の答えが見つかります。

カスタマージャーニーマップの作り方|BtoB対応5ステップ+AIプロンプト・無料テンプレート

【顧客体験設計】マーケティングファネル——集客から購買までの流れを最適化する

マーケティングファネルは、「認知 → 興味 → 比較検討 → 購買 → 継続」という顧客の行動フローを段階別に管理・最適化するフレームワークです。

ファネル段階顧客の状態主な施策
認知(Awareness)ブランド・商品を知らないSEO・広告・SNS・PR
興味(Interest)興味はあるが検討していないコンテンツ・メルマガ・SNS
比較検討(Consideration)複数の選択肢を比べている事例・比較コンテンツ・無料相談
購買(Purchase)購入を決断するLP・クロージングオファー
継続・推奨(Loyalty)継続利用・紹介するフォローアップ・コミュニティ

このページ(フレームワーク一覧)との棲み分け:このページは「戦略の骨格設計(誰に何をどう売るか)」を扱います。ファネルは「その骨格が決まった後の、実行フェーズの管理・改善」を担います。順番としては「フレームワークで戦略設計 → ファネルで実行管理」が正しい使い方です。

マーケティングファネルとは?3つの種類と最新活用手順を全解説

【補助フレームワーク】特定局面で使う4つのフレームワーク

コアフレームワーク(STP・4P・4C・3C・SWOT)を押さえた上で、特定の局面で有効な補助的フレームワークを紹介します。

VRIO分析——持続的競争優位の源泉を特定する

VRIOは自社リソースの競争優位性を評価するフレームワークです。

  • V(Value):そのリソースは顧客に価値を提供できるか
  • R(Rarity):そのリソースは希少か(競合も持っているか)
  • I(Imitability):競合が模倣するのは困難か
  • O(Organization):そのリソースを活かせる組織体制があるか

4つ全てを満たすリソースが「持続的競争優位の源泉」です。SWOT分析で「強み」を洗い出した後、VRIO分析でその強みの持続性を評価するという使い方が有効です。

VRIO分析とは?競争優位の源泉を特定する4ステップ完全ガイド

バリュープロポジションキャンバス——顧客価値の核心を設計する

バリュープロポジションキャンバス(VPC)は、顧客が求めていることと自社が提供できることの「一致点」を見つけるフレームワークです。

  • 顧客プロフィール側:やりたいこと(ジョブ)・悩み(ペイン)・嬉しいこと(ゲイン)
  • バリューマップ側:提供するサービス・ペイン解消策・ゲイン創出策

STPでターゲットは決まったが「具体的に何を訴求すべきか」が見えていないとき、VPCを使うと訴求メッセージの核心が定まります。

バリュープロポジションとは?顧客価値を設計する方法を徹底解説

アンゾフの成長マトリクス——事業拡大の方向性を整理する

アンゾフマトリクスは、「製品 × 市場」の2軸で4つの成長戦略を整理するフレームワークです。

既存製品新規製品
既存市場市場浸透製品開発
新規市場市場開発多角化

現在の事業が成長の踊り場にさしかかり「次の一手」を検討しているときに使います。4戦略のどれを選ぶかは、リソース・リスク許容度・競合状況によって異なります。

アンゾフの成長マトリクスとは?4つの成長戦略と選択基準を徹底解説

ビジネスモデルキャンバス——事業全体を9ブロックで俯瞰する

ビジネスモデルキャンバス(BMC)は、ビジネスモデルの全体像を1枚の図で可視化するフレームワークです。顧客セグメント・価値提案・チャネル・顧客関係・収益源・主要活動・主要パートナー・主要リソース・コスト構造の9ブロックで構成されます。

新規事業の立ち上げや事業モデルの見直し時に、チーム全体で同じ絵を共有するためのコミュニケーションツールとして使います。

ビジネスモデルキャンバスとは?書き方・使い方・活用事例の完全ガイド

現場で見た「フレームワーク失敗3パターン」

300社以上の支援を通じて、フレームワークの活用に失敗するパターンはほぼ3つに集約されます。

パターン1:「全部やる」という罠

「フレームワークは全部知っておくべきだ」という思い込みから、3C・SWOT・PEST・5フォース・STP・4P・4C・BMC・CJM・ファネル……を全部やろうとするケースです。

結果として何が起きるか。企画書は200ページを超え、肝心の「結論(どうする)」が全く見えなくなります。

対策は明快です。「今、自社が意思決定できていないポイントはどこか」を1つ特定し、そのピースを埋めるフレームワーク1〜2つだけを使う。これだけで十分です。

パターン2:「分析で終わる」という罠

時間をかけて美しいSWOT分析を作成した。3C分析で競合を調べ尽くした。しかし、「だから何をするのか」が出てこない。

これは分析が「目的」にすり替わっている典型です。分析は「意思決定の質を上げる手段」であり、分析そのものには何の価値もありません。各フレームワークを使った後に「この分析結果から、STPのどの部分を変えるか」「4Pのどこを修正するか」を必ずセットで問いましょう。

パターン3:「座学で終わる」という罠

フレームワークの本を10冊読んだ。MBAで全フレームワークを学んだ。でも、自社のビジネスで全く使えていない。

フレームワークは「知る」だけでは意味がありません。「自社の具体的なビジネス課題に当てはめて考える」という行為を繰り返してはじめて使えるようになります。

ONE SWORDの支援では、座学ゼロ・実践100%を原則としています。最初からあなたのビジネスのデータを使い、実際の意思決定に紐づく形でフレームワークを使います。

フレームワーク選択のフローチャート:5つの問いで絞り込む

迷ったときは、次の5つの問いに順番に答えることで使うべきフレームワークが絞り込めます。

問い1:ターゲットと提供価値は言語化できているか? → NOなら → STP分析から始める

問い2:競合との差別化ポイントが明確か? → NOなら → 3C分析 → STPのポジショニングを再設計

問い3:自社の強みが「競合に対して持続的か」確認できているか? → NOなら → SWOT分析 → VRIO分析で強みの質を評価

問い4:4P(商品・価格・流通・販促)は整合性を持って設計されているか? → NOなら → 4P分析 → 4C分析で顧客視点との整合チェック

問い5:顧客がどの段階で・なぜ離脱しているか把握できているか? → NOなら → ファネル分析 → カスタマージャーニーで行動・感情を可視化

この5問に全部「YES」と答えられる状態が、「マーケティング戦略が設計されている状態」です。1つでもNOがあるなら、そこがあなたの今の優先課題です。

フレームワーク活用の3つの鉄則

鉄則1:ゴールから逆算する

フレームワークを選ぶ前に、「今、何を意思決定したいのか」を1文で書いてください。「STPを決めたい」「4Pの整合性を確認したい」など、決めたいことが明確になってはじめてフレームワークを選べます。

鉄則2:分析は手段、意思決定が目的

3C・SWOT・PESTなどの分析フレームワークは「情報収集の道具」です。分析結果を眺めて終わりにしてはいけません。必ず「この分析結果から、STPをどう修正するか」「4Pのどこを変えるか」という意思決定まで紐づけてください。

鉄則3:1サイクル回すことに価値がある

完璧な分析を目指す前に、1度だけでいいから全体のサイクル(分析 → 戦略設計 → 実行 → 振り返り)を回すことを優先してください。

どんな優れたフレームワークも、1回使って終わりでは効果が出ません。現実のビジネスにフレームワークを当てはめ、実行して結果を見て、また修正する——このサイクルを回した回数が「戦略の精度」になります。

まとめ:このページの活用方法

このページは、マーケティングフレームワーク選択の「起点」として機能するように設計しました。

使い方のまとめ:

  1. 判断表(本文2つ目のセクション)で「今の状況」に合うフレームワークを特定する
  2. そのフレームワークの概要セクションで「使い時と注意点」を確認する
  3. 詳細が必要な場合は各フレームワークの詳細記事リンクをクリックする
  4. フローチャート(5つの問い)で「最優先課題」を確認する

各フレームワーク詳細記事のリンク一覧:

フレームワークは「知っている」と「使える」は全く別物です。このページを繰り返し参照しながら、実際のビジネス課題に当てはめる機会を増やしてください。


ここまで読んでいただいたあなたは、フレームワーク活用の全体地図を手に入れました。次のステップは「自社のビジネスに当てはめて使う」ことです。

ONE SWORDでは、これらのフレームワークを「知識の習得」ではなく「あなたのビジネスの意思決定」に直結させる形で活用する方法を体系化した教材を提供しています。

300社以上の支援を通じて見えてきた「フレームワークを本当に使いこなせるようになる最短経路」を、そのまま凝縮しました。「座学ゼロ、実践100%」の設計で、読んだその日から自社のマーケティングに活かせる内容になっています。

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よくある質問

マーケティングフレームワークは全部覚える必要がありますか?

いいえ、全部覚える必要はありません。重要なのは「どの局面でどれを使うか」という判断基準を持つことです。まずSTP・4P・3C・SWOTの4つを自社のビジネスに当てはめられるようになれば、8割の状況に対応できます。本記事の判断表を手元に置き、課題が生じたときに参照する使い方が最も実践的です。

STP分析と4P分析はどちらを先にやるべきですか?

必ずSTP分析を先に行ってください。STPで「誰に・どこで・どう勝つか」が決まらないまま4Pを設計しても、施策がターゲットと合わない「的外れなマーケティング」になります。STPが土台で、4Pはその土台の上に建てる設計図です。4Pがなかなか決まらないときは、STPの解像度が足りていないサインです。

3C分析とSWOT分析はどう使い分けますか?

目的と思考の起点が異なります。3C分析は「市場・競合・自社の3者関係から差別化ポイントを探す」のに向いており、既存市場での競合対策時に有効です。SWOT分析は「自社の強み・弱みを内部から整理しつつ、外部の機会・脅威と掛け合わせて戦略方向を導く」のに向いており、新規事業参入や中期戦略の見直し時に有効です。どちらか1つを選ぶのではなく、3C分析で差別化の候補を洗い出し、SWOT分析でその持続性を確認するという組み合わせが最もよく使います。

マーケティングファネルとカスタマージャーニーの違いは何ですか?

ファネルは「各段階に何人いるか」という定量的な構造を示し、ボトルネック(どこで人数が減っているか)を特定するために使います。カスタマージャーニーは「その段階の顧客がどう感じているか」という定性的な顧客理解を深めるために使います。「ファネルで離脱ポイントを発見 → カスタマージャーニーで離脱の感情的理由を理解 → 施策を設計」という順番で組み合わせると効果的です。

中小企業・個人事業主が最初に使うべきフレームワークはどれですか?

STP分析から始めることを強くお勧めします。「誰の・どんな悩みを・どのように解決するか」というビジネスの根本が明確になり、その後の4P設計・コンテンツ設計・広告設計のすべてに一貫性が生まれます。予算も時間も限られた中小企業・個人事業主こそ、「全員に売る」という散弾銃的なアプローチを捨て、STPで絞り込んだターゲットに集中するほうが短期間で成果が出ます。ONE SWORDの支援では、初回セッションで必ずSTPの言語化から始めます。

フレームワークを使っても戦略が決まらない場合はどうすればいいですか?

多くの場合、「問いの粒度が大きすぎる」か「データが不足している」のどちらかが原因です。問いの粒度については、「STP分析」ではなく「ターゲットの『不』を3つ書き出す」というように、より具体的な問いに分解してみてください。データ不足については、既存顧客への短いインタビュー(15〜30分 × 5人)が最も短時間で質の高いインサイトを得られる方法です。それでも決まらない場合は、「決められない理由」そのものをSWOT分析の「弱み」として記載し、クロスSWOTで対策を検討するという使い方も有効です。

執筆・監修

ONE SWORD編集部ONE SWORD株式会社

300社以上の新規事業支援実績をもとに、フレームワーク・事業計画書・マーケティング戦略を実践的に解説。中小企業の経営者・新規事業担当者に向けたビジネスメディアの編集チームが執筆・監修しています。

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